目次
今回のお題
いつもABテストラボをご覧頂きありがとうございます。
▼今回のお題はこちら。
ABテストラボはクリック率のみに着目しています。
本記事は「価格が表示されていた方が読者にやさしい」という意見を否定するものではありませんので、ご理解いただければと思います。
▼ABテストを行ったRinkerのカスタマイズはこちらです。
パターンA:価格表示なし
パターンB:価格表示あり
公平にテストを行うため、商品の価格帯もバラバラにしました。
- テスト①:5,000円弱の商品
- テスト②:10,000円弱の商品
- テスト③:20,000円弱の商品
- テスト④:30,000円弱の商品
今回はテスト実施期間も長いため、正確なデータが取れていると思っています。
それでは早速結果を見ていきましょう。
結果発表
テスト①:5,000円弱
結果:99%以上の信頼度でパターンA(価格非表示)の方がクリック率が高い
テスト②:10,000円弱
結果:クリック率に差はない
テスト③:20,000円弱
結果:99%以上の信頼度でパターンA(価格非表示)の方がクリック率が高い
テスト④:30,000円弱
結果:クリック率に差はない
まとめ
テスト① | 価格非表示の方がクリックされる |
---|---|
テスト② | クリック率に差はない |
テスト③ | 価格非表示の方がクリックされる |
テスト④ | クリック率に差はない |
ということで、価格は非表示にした方がクリックされるいう結果となりました。
考察と雑感
価格を知ることは、Amazonや楽天のリンクをクリックする目的のひとつです。
価格があらかじめ表示されていると、リンクをクリックする理由がひとつ消えるため、非表示の方がクリックされやすいのは予想通りでした。
なお、今回は「クリック率」の測定であり、「成約率」の測定ではありません。
「成約率」だけなら「価格表示」の方が高いと予想します。
「価格を知りたいからクリック
→高いから買うのやーめた」
という方は多そうですからね。
Amazonや楽天のアフィはクリックしてもらえれば別の商品を買っても報酬がもらえるシステムのため、収益を伸ばしたいのであれば価格は非表示にしたほうが良いですね。
ABテストの期間を長く設けたこともあり、すべてのテストで「価格非表示」のクリック率が高くなると予想していました。
テスト① 5,000円弱 | ||
---|---|---|
テスト② 10,000円弱 | ||
テスト③ 20,000円弱 | ||
テスト④ 30,000円弱 |
しかし、10,000円と30,000円の商品では「価格表示」の方が、わずかながらもクリック率が高いという結果となりました。
これは「ユーザーの想定していた価格よりも表示された価格が安かったため」と考察しています。
しかも、ユーザーは安いと感じてクリックしているため、成約率も高いはずです。
「ユーザーの期待値 < 実際のお値段」という商品は、むしろ価格を表示した方がよいですね。
「価格は基本的に非表示にした方が良いものの、商品によっては価格を表示した方が良いケースもある。」ということです。
どのような商品がこのケースに該当するかは、ご自身でABテストをしてみてください。
商品ごとに価格の表示/非表示を設定する方法はRinker作者のやよいさんが紹介してくださいました。
なるほど、、、!興味深い
Rinkerで価格表示を個別で変えるには設定で[表示]にしておき、非表示にしたい商品のショートコードにprice=”-“を追加して非表示にするとよいかと思います😀 https://t.co/8OFKHVA0FG
— やよい@在宅フリーランスPG&ブロガー (@oyayoi19) 2018年11月3日
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ではでは。